ロストシップ・ソードブレイカーに乗るトラブル・コントラクター(厄介ごと請負人)のケインとミリィが巨大企業ゲイザー・コンツェルンを隠れ蓑にした巨大犯罪組織ナイトメアと戦うスペースオペラ。
リーベ フラッ ザイル クチン セドラ タコメ ブラウ レット シスプ じゃくやく ラップワピ デリバリ ツワブキ フリーダム ソート ナビタイア メンマ タルト ガネット スニファー オート スコア えーびー ちょうい たんし ニヒル モップ 国内チュ ティーン ギャレー 幻のユウ ブイゾ シールド パサー タジン ダウンライト コスル ナポリ ヒモパン ジューシー ショー ポニカ いーん リターン パリー トライア バスー 山菜サーチ ヴェリ ローズ
この原作については、ライトノベルの制約下に於けるアクションタイプのスペースオペラとしては1990年代後半の作品の内でも佳作的存在として挙げられる事が多く、現在でも比較的評価が高い。原作、アニメ、漫画それぞれで登場人物等の設定や物語の終盤部分が異なっている。
1998年には同タイトルでテレビアニメ化されている。スポンサーに角川書店とキングレコード、制作会社がイージー・フイルム、監督に渡部高志、キャラクターデザインが宮田奈保美、声優に林原めぐみと、1995年より放映されて好評を得た同じ神坂一原作のテレビアニメ『スレイヤーズ』シリーズと同様の布陣であり、その成功の延長線上にある企画だった。セルアニメーションとCGアニメーションを場面に応じて使い分ける方法をとった。『スレイヤーズNEXT』『スレイヤーズTRY』など、オープニング・エンディングのみにCGを使っていたというテレビアニメの例は本作以前にもあるが、作品本編内で使用した例としては最も初期のものでもあり、画期的だった。CGパートはDoGAが手がけた。
ケイン・ブルーリバー
声:保志総一朗
祖母から譲り受けたロスト・シップ「ソードブレイカー」を駆る腕利きのトラブルコントラクター。茶髪で女顔の美形。何事にも前向き(?)で、計画よりまず行動、というタイプ。口より先に手が出る。自らのポリシーから常に黒いマントを羽織っており、目立つ事この上ない。本人はこれをかっこいいと思っているらしく、馬鹿にされると怒り、たいていの場合殴り合いに発展する。これまた自らの美学から、精神力をエネルギーにする剣「サイ・ブレード」を好んで使用する。増幅器なしでも一瞬だけサイ・ブレードの刃を具現化できる。刃物マニアで切り裂きジャックが心の師匠らしい。「サイ・ブレード」の意匠は原作小説・漫画版とアニメ版ではかなり異なる。小説・漫画版では「不格好な柄」の形をしており折り曲げて「エネルギーガン」的な扱いも可能。また増幅器と柄は有線接続。アニメ版ではライトソードやビームサーベルのような柄の形をしており、ケーブルは無い。
アニメージュで掲載されたプロフィールによると出身地は惑星ブラウマー、誕生日は5月30日。
ミレニアム・フェリア・ノクターン
声:柊美冬(現・石村知子)
通称ミリィ。金髪をショートカットにしている女性。元は探偵社に勤めていたが仕事に失敗したためクビになり、ひょんなことからソード・ブレイカーの乗組員となる。射撃の名手で麻痺銃を武器にしている。ソード・ブレイカーの砲撃担当。また料理の腕はプロ級だが、何故か料理をする度キッチンを壊滅状態にしてしまう。ただしアニメと原作では微妙に違い、アニメはキッチンを爆破しながら料理をするのに対し、原作では、圧力鍋を爆発させたピザ、計量カップを溶かしたハンバーグステーキ、フライパンに穴を開けたグラタン等、意味不明の物を壊しながら料理する。趣味は釣りで、「海と言えば磯釣り」というほど。本名はミレニアム=フェリア=スターゲイザー。スターゲイザーの実の孫である。
アニメ版ではなぜか「宇宙一」を連呼し、性格も若干自分勝手なところが多々あった。
アニメージュで掲載されたプロフィールによると出身地は惑星ルゾルデ、誕生日は2月24日とのこと。
キャナル・ヴォルフィード
声:林原めぐみ
銀色(アニメでは緑色)の髪をもつ美少女の姿をしているがそれは立体映像であり、本体は、ケインの宇宙船ソード・ブレイカーの中枢制御システム。原作ではただの映像で船外活動も不可だが、アニメでは物を触る事ができ船外活動も可能。大昔に失われた技術で造られた遺失宇宙船(ロスト・シップ)であり、その性能は現行の宇宙船をはるかに凌ぐ。だが、「おしゃれのため」に役に立たない武装を買ったり、ネットに流れるトンデモ系の情報収集が趣味だったりと、性格はケインの祖母アリシアの影響もあってかかなり人間的でやたらと凝り性。酸素系などのライフラインを含むソード・ブレイカーの操作の全てを握っているため、こと自船内にいる限りその立場は一番強い。
原作小説ではキャナルという名前は、魔王自身の武器「烈光の剣」を用いて魔王を倒した天使の名前から取ったとされ、立体映像のモデルは開発関係者の映像記録データを元にしている。
また、当時人気絶頂で主題歌も担当した林原めぐみが声を当てていた事もあり、アニメでは原作以上に目立っているという声も少なくない。
原作小説のイラストでは「巫女風」のデザインで、作品初期頃(1-3巻)と後期(4-5巻、及び1-3巻のリメイク版)でも違いあり。アニメと漫画では「メイド風」に変更された。船体のデザインも初期は双頭ではなかった。
レイル・フレイマー
声:緑川光
ユニバーサルガーディアン(宇宙警察)の若きエリート。黒髪の美形。階級は警部。専用の宇宙船「青い聖騎士(ブルー・パラディン)」を指揮する。ケインとは腐れ縁である。女性に弱い。実は「ナイトメア」と通じており、裏で捜査の情報を流してもいる。アニメ、漫画、原作小説ではそれぞれ人物描写や物語の中で果たした役割について大きな差異がある。
作者曰く、「アニメ版がなかったらあっさり死んでたかも」とのこと。
ニーナ・メルキオーレ
声:鈴木真仁
アニメと漫画版のみに登場する。金髪をポニーテールにしたそばかすがかわいい女の子。ユニバーサルガーディアンに勤める警官。レイルの助手(秘書)をしている。アニメではケイン達と共にナイトメアと闘った。アニメ版のみ、触った機械はショートを起こす設定になっている。
カーリー
声:根谷美智子
アニメオリジナルキャラクター。25歳。黒髪の美人でナイトメア所属の電磁鞭(電流を流した金属製の鞭)を使う凄腕の暗殺者。ケインと一度戦いそれ以来彼を倒す事を目的としている。
紅蓮翁
声:茶風林
アニメオリジナルキャラクター。白髪の老人。ケインとソードブレイカーを何度も葬ろうとするがその度に失敗。その為最終的にネザードの餌にされて命を落とす。
アルバート=ヴァン=スターゲイザー
声:中田譲治
犯罪結社「ナイトメア」の総帥。人間離れした存在であり、配下の者から畏敬されている。
闇を撒く者
声:松本保典
謎の男。サイ・ブレードの名手。増幅器なしでもサイ・ブレードの刃を具現化できる。
アリシア・ブルーリバー
声:さとうあい
ケインの祖母で、ソードブレイカーの先代の所有者。故人。ケイン以外には「マリア」という偽名を名乗る。本名はアリシア=ツォン=スターゲイザー。スターゲイザーの実の妹であり、つまりケインとミリィは再従兄妹という事になる。その人となりは作中では語られていないが、彼女こそがキャナルが最初に接触した人類であり、キャナルの「人格」のかなりの部分は彼女の影響によるものと推測される。
ジェイ=マーキュリー
ナイトメアナンバー2。表向きはゲイザー・コンツェルン常務。組織のことならスターゲイザー以上に詳しいが、遺失宇宙船のことは知らない。
主な登場兵器
※原作小説、漫画、アニメで若干描写が異なる。
210m級宇宙船ソードブレイカー(195m級戦闘封印艦(ソードブレイカー)ヴォルフィード)
先史文明によって製造された遺失宇宙船(ロスト・シップ)。伝説の魔王“闇を撒くもの”(ダークスター)と対立する神である、漆黒の竜神(ナイト・ドラゴン)ヴォルフィードにちなんで命名された。人間の「希望」をエネルギー源とするシステムを有し、デュグラディグドゥらのエネルギーを相殺して機能停止に追い込み「封印」する事ができるが、その際引き替えに自らも機能停止する。暴走したデュグラディグドゥに差し向ける為に建造されたが、発進直前に対立陣営の攻撃で基地を破壊され、瓦礫の下敷きとなる。自己進化による試行錯誤を重ねてようやく脱出した時には、既に人類は滅亡した後だったが、デュグラディグドゥの封印に成功、その後に発生し進化した現在の人類によって発掘されるまで、共に眠りについていた。
キャナルが趣味で購入したバルカン砲などの現代技術による通常武装も装備されているが、本来の武装はリープ・レールガン(弾丸が転移装置になっており、命中した箇所の周囲、半径50メートルをえぐり取って虚空へ放逐する)、サイ・ブラスター、サイ・バリアを利用した高出力プラズマ・ブラスト。リープ・レールガンの弾丸は現在の技術では製造不可能で、ソードブレイカー内の自動修復システムを使用して生産する。1発の生産にフル稼働で約1時間かかる。
300m級攻撃艦ガルヴェイラ
デュグラディグドゥの護衛無人艦の一隻。魔王の武器“颶風弓”にちなんで命名された。特に特徴を与えられていない機体だが、それゆえ火力、防御力、機動性の全てが5機の平均として設定されたバランスの良い機体と推測される。
300m級機動殲滅艦ネザード
声:梁田清之
デュグラディグドゥの護衛無人艦の一隻。魔王の武器“毒牙爪”にちなんで命名された。主な武装はニードルレーザー。機動性(巡航能力)が高いと推測される。
410m級重砲撃艦ゴルンノヴァ
声:曽我部和恭
デュグラディグドゥの護衛無人艦の一隻。魔王の武器“烈光の剣”(これが「スレイヤーズ」の「光の剣」と同じものだとされている)にちなんで命名された。多数のビーム砲を装備し、空間を歪めての「空間レンズ」で収束して威力を高めたり、拡散させて広範囲を攻撃したりする事が可能。また、弾道が歪曲されてしまうため、リープ・レールガン以外の攻撃手段では有効打を与える事は困難。ただし、艦首の「目」付近だけは外部の様子を「見る」ために歪曲の対象外であり、ここが弱点となっている。
170m級機動駆逐艦ラグド・メゼギス
声:掛川裕彦
デュグラディグドゥの護衛無人艦の一隻。魔王の武器“瞬撃槍”にちなんで命名された。慣性中和システムの働きでロストシップの常識でもありえないほどの急激な機動が可能。その替わり武装は貧弱。ケインいわく「二等辺三角形」。アニメでは、プラズマ・ブラスト顔負けの超兵器・グラビトン砲を搭載したことにより火力が大幅に強化され、更にカーリーの命令に対して「かしこまりました、女王様」と復唱するなど、性格が非常に人間臭いものになっている。
550m級超長距離砲撃艦ボーディガー
デュグラディグドゥの護衛無人艦の一隻。魔王の武器“破神槌”にちなんで命名された。照準チップによる補正によって、超長距離での精密砲撃が可能。本来は一度発射するとエネルギーチャージに時間がかかり、連続発射はできないが、ヘカトンケイルと接続してエネルギー供給を受ける事で連射が可能となっている。
20km級巨大戦艦ヘカトンケイル
犯罪結社「ナイトメア」の本拠地としてスターゲイザーが建造させた軌道ステーション。表向きはゲイザー・コンツェルンの試作実験工場という事になっている。6隻のロスト・シップの基地でもあり、ヘカトンケイル自体もロスト・シップの技術を使用して建造されているため、ゴルンノヴァの空間レンズによる攻撃と防御、ラグド・メゼギスの慣性中和による移動、強靭な外壁など、絶大な戦闘力を誇る。また、デュグラディグドゥらと接続してエネルギーを供給する事で、ヴォルフィードの相殺・封印システムを無効化できる。デュグラディグドゥらとはエネルギーが違うため相殺できない。
生体殲滅艦(ダークスター)デュグラディグドゥ
古の魔王にちなんで命名された。あらゆる生命体の活動を停止させる「システム・ダークスター」を搭載している。これが発動すると乗組員であっても無差別に抹殺してしまう為、無人艦とされた。長期の戦闘行動を可能とするため、人間の意識、それも戦場で収集しやすい怒り、憎しみ、そして何より「恐怖」をエネルギーとするシステムも搭載された。本体の「システム・ダークスター」以外の戦闘力は無きに等しく、その為5隻の護衛艦が合わせて建造された。実験航海に出た直後に異常が生じ、発進してきた基地を壊滅させたのを手始めに、自らを創造した先史文明の人類を絶滅に追い込んだ。
アントリュ
コミックス版「ロスト・ユニバースすぺしゃる」に登場。